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二次筆記準備編

こんにちは。いっとです!

これから二次筆記試験を通過した自分なりの受験までの勉強方法などを投稿していきます。

正直一次試験を受験後から、二次筆記試験の対策を始めたので勉強できたのは約2か月という短い間でした。特に二次筆記試験は相対評価(例年合格率は約18%で推移)であるため、前年二次筆記試験不合格者や多年度受験生もいる中であらゆる猛者たちに勝ち切る必要がある試験です。

そのため60点が合格基準とされていますが、60点取れば合格という考えではなく、上位18%に入るという気持ちで試験に臨む必要があります。

では、上位18%に入るためにはどうしたら良いか。

これは人それぞれ考え方が違うと思いますし、予備校から教えを受けている人はそちらを重視してもらいたいとは思いますが、私の場合は3つ心に決めていました。

目次

上位18%に入るためのお約束

①苦手科目を作らない

これは一次試験でも同じ考えでしたが、とにかく苦手科目を作らないことが重要です。特に一次試験だと7科目ありますが、二次試験だと4科目しかありません。そのため、一次試験では1科目こけても6科目で取り返すことができますが、二次試験では3科目でしか取り返すことができません。これは絶対評価でない二次試験において非常に不利になります。

いや、得意な科目があれば相殺して何とかなるとお考えの人もいると思いますが、せっかくの得意な科目は相殺で使うのではなく貯金で使ってください。なぜなら上位18%しか合格できないからです。

②空欄を極力作らない

これはどの事例でも言えると思いますが、特に事例Ⅰ~Ⅲに言えるのではないかと思います。何も書かなければ0点ですが、何でもいいから書けば加点がもらえるはずです(よっぽど的を外していなければですが)。

当日私は事例Ⅰ~Ⅳまでの全てで驚くほど問3に躓きました。全て解答を最後に回したくらいです。その時に思ったことは、「何でもいいからとりあえず書く!」これだけでした。空欄だったら20点もしくは30点が確実になくなります。「加点入っているかな」とドキドキするチャンスもありません。そのため何とか9割以上は書きました。もし何も書かなかったら落ちいていたと確信できます。ただし、事例Ⅳは余裕がなさ過ぎて書くことすらほぼできず壊滅状態で終戦しました。

③目移りしない

つまりどういうこと?と気になった方もいると思います。よく二次試験の対策で、自分が書いた答案のコメントを受験仲間に聞いたり、ふぞろいと見比べて採点したり、予備校の先生からコメントをもらったりするかと思います。

正直予備校や通信で勉強している受験生で、初めて二次試験にチャレンジされる場合(今回の私と同じ状況)については、多くの人からアドバイスをもらうことはこの試験の性質上個人的にはお勧めしません。なぜなら筆記試験ですから、見る人によってコメントが変わるのは当たり前です。協会が正式解答を公表していないから予備校ごとに模範解答が違うのも無理がありません。そのため、初めから色々な方面から多くの情報を収集しすぎると何が正解か分からなくなってしまいます。私は基本的にTwitterなどに再現答案をアップしてコメントをもらうことはせずに、ふぞろいも15だけ読みましたが、ふぞろい採点と実際の点数に割と差があったので採点には使わず、診断士ゼミナールの模範解答が合格ラインだと信じ、可能な限り模範解答に解答を近づけられるように注力しました。

ただし、最初から独学の方や二次試験が二回目で勉強時間に余裕がある方は、勉強方法・時間の工夫という観点から適度に収集し、自分の解答をブラッシュアップするのは「あり」だと思います。

二次試験対策

さて、お約束の後は、私がどうやって試験当日まで準備してきたか反省点も含めながらお話しします。

設問に指定されている文字数の9割以上を書くことに慣れる

まずは過去問にチャレンジです。これは診断士ゼミナールの講義を受けながら始めました(ちなみに診断士ゼミナールでは二次試験の基礎テキストがありましたが、その受講は終えたことを前提に書いています)。

と言っても最初はほとんど書けないという壁にぶつかりました。本当に心が折れそうになるくらい書けずに、こんなんでストレート合格なんて無理だろと半ば諦めていました。一次試験は選択式なので分からなくても適当に選ぶことができますが、二次試験の過去問はまず設問で指定されている字数の半分も書けないという実態でした。

徐々に過去問を解くうちに何となく書けるようになってきましたが、的外れな解答ばかりでここでも心が折れそうになりました。ただ、できなくてもとりあえず字数は書くことを目標にしていましたので、ひたすら9割以上書くことだけに注力しました。

過去問を解く際の注意点についてもお伝えしていきます。

1.与件文に沿って解答する

これは当たり前と思われる方もいるかと思いますが、やってみると意外と難しいのです。何のために与件文がしっかり作りこまれているか考えたら当たり前なのですが、どうしても自分の職場や経験、想像から解答してしまうことがあります。よく「ポエム」と呼ばれています。これをまず徹底することが重要でした。

2.設問を流し読みしない

設問を読んだつもりで読めていなかったと反省する日はお恥ずかしながら試験当日まで改善されませんでした。

「どのような」と書いてあるのに「どのように」と解釈して解答したり、2000年以降の強みと書かれているのに2000年までの強みも含めて解答したり、とまあこんな感じです。

一方で解釈自体難しい設問もあります。もうここまで来ると国語力の問題になるのですが、私は事例Ⅲが特に苦手でした。これは過去問をこなして設問を読み解く力を養うことで一定カバーはできますが、あとは試験当日慌てないこと!これだけを10月30日試験当日の私に言ってやりたいです。現に令和4年の試験ではどの事例でも問3に苦戦したと先ほど書きましたが、何に苦戦したかというとまさに「設問を読み解くこと」にでした。本試験でこの状態は、焦りによってタイムマネジメントが崩され、字が汚くなり、凡ミスが多くなりと負の連鎖を呼ぶので、いったん後回しにすると心に決めてから試験に臨みましょう。

3.結局はSWOT分析

これは全事例に言えることでした。事例Ⅳでも経営分析が問1としてありますが、財務諸表の数字だけではなく、与件文の強みや弱みとリンクさせ、解答する必要があります。

また簡単に言えば「強み」「弱み」「機会」「脅威」に分けるだけでしょということになりますが、これがやってみるとまた難しいのです。強みを見逃していたり、機会を誤認していたり、苦戦しましたが、意識して全部の過去問を取り組むことで経験が蓄積され、本番でもまともに戦えるレベルにはなりました。

それでも試験当日は80分という時間制限の中で、受かりたいという緊張感を持ちながらになりますので、100%の力が出せることはありませんでした。

実はここで反省点があります。私は新しい過去問をどんどん解きたくて平成26年から令和3年までの過去問を一通り解いてしまったのです。まだ字数を書くこともままならなかったのに、ただひたすら的外れな解答を書き続けました。本当に勿体ないことをしたと思っています。本来は半分くらいの過去問を解いた後に次の②③を経てから残り半分の過去問を解くと成長度合いをより実感することができたと思います。

ここでTACの模試を受験しました。結果は惨敗。

事例Ⅰ49点、事例Ⅱ15点、事例Ⅲ37点、事例Ⅳ32点という笑ってしまうほどの低さでした。

でも勉強を始めて2週間でしたので、当たり前かとあまり気落ちせずに勉強を続けました。

②模範解答を真似して書いてみる

とりあえず9割以上は的外れでも書けるようになったあとの次のステップでは、診断士ゼミナールの模範解答を真似して書いてみました。これは合格するレベルの解答の書き方を覚えることと字数慣れすることの2つの目的がありました。

正直意味があるのか不安でしたが、だんだんと解答の骨子の作り方が分かってきて、なおかつ手が本当に疲れましたが、字数慣れは十分できたと思います。

③模範解答を分析する

次に行ったのが模範解答の分析です。というのも予備校によってはこのあたりもやってくださっているところはあると思いますが、診断士ゼミナールではなかったため(費用が安いため当たり前ですが)、自分で行いました。

具体的には事例ⅠからⅣの文章問題までの過去8年分の解答からキーワードを抽出しエクセル表にまとめました。そうすると意外と似たような解答が散見され、自分なりの引き出しの数が増えていきました。

例えば苦手だった事例Ⅲでも、生産管理や生産計画、生産統制といったワードを使うことが多く、もちろん文章としては違えど文章の中心に置くキーワードを蓄えられたので非常に過去問の2周目からは活用できました。特に自分で模範解答とにらめっこして地道に1つずつ行ったので、作られたものを覚えるより記憶に残りやすかったのかもしれません。

また、SWOTも別にまとめました。だいたい似たようなキーワードが使われますので、頭に叩き込み、与件文を読んでいる際に瞬時にチェックできるよう準備しました。

※事例Ⅳの全知全ノウに取り組む

これは並行してやり始めたのですが、この時点で試験当日まで残り1か月ちょっとに迫っていましたので事例Ⅳを集中して対策するために全知全ノウに取り組み始めました。ただし、全知全ノウは結局過去問の総まとめであるため、平成26年から令和3年までの分は被っており、抜群に為になったとは正直言えません。私は手を出しませんでしたが、30日完成の方が為になったとの声もほかの受験生からは聞きました。

④全知全ノウで肉付けする

次に診断士ゼミナールの過去問だけでは不安だったので、市販の全知全ノウを購入しました。というより診断士ゼミナールからもほかのテキストも参考にするようにとのアドバイスがありました。全知の方は、まずは一通り読み、参考になりそうなキーワードを③でまとめたエクセル表に追記して、自分のキーワード集をブラッシュアップさせました。正直、8年間の過去問での頻出割合が低いテーマも網羅されていたので、知識の肉付けにはもってこいの教材でした。また全ノウは令和2年と3年の模範解答がありました。ベースは診断士ゼミナールの模範解答と決めていましたので、キーワードを盗む程度に留めました。

ここでMMCの模試を受けました。結果はTACの模試と比べると成長したけど、まだ足りないという感じでした。

事例Ⅰ54点、事例Ⅱ55点、事例Ⅲ56点、事例Ⅳ53点という面白くもなんともない点数でした。

すみません。ただ、一応戦えるようになってきたという実感は得られたのは1つの成果でした。

⑤過去問を解き直す

さて、ここまで来ると自分の実力がどの程度上がったのか検証するために過去問の2周目に入りました。この時点で試験までちょうど1か月を切ったくらいでした。

2周目でありながら、1か月経っていましたので解答を忘れている問題ばかりだった中で、ある程度書けるレベルにまで上がっていました。これは非常に自信になりましたし、今年落ちたとしても来年に繋がる希望が見えてきました。もちろん間違えた問題は、模範解答の解説を読み込み、理解を深めました。

ここまで来ると何気ない文章が目に付くようになります。というのも与件文には、いかにも解答に使うために入れたとしか思えない文章が記載されています。当初はその文章をスルーしてしまっていましたが、このあたりになると逆に目に付くようになりますし、そういった文章は逃さまいという気持ちで過去問を解いていました。

⑥ノートにキーワードをまとめる

最後に試験当日用にキーワードをノートにまとめました。ただ羅列するだけではエクセル表と変わらなくなりますので、キーワードを繋ぎ合わせて関連付けました。

例えば、事例Ⅰでは「モチベーションアップには職務拡大・充実のほか、定期的なジョブローテーション・・・」事例Ⅲでは「業務の標準化、マニュアル化を推進し、従業員に教育を行う」といった風にです。頭の整理になりましたし、キーワードを関連付けることで、文章を記載するときに字数も稼げるチャンスが生まれました。

ここでまたまた反省点です。私はYoutubeのダンシ君を試験直前まで聞いていませんでしたが、もう少し早くから聞いていればよかったと思っています。というのも、意外と歩いている時間など好きな音楽を聞いていたのですが、ダンシ君は非常に知識の整理には良かったツールのためもう少し時間を有効活用できたかなと思っています。

⑦コロナにかからない

これが一番重要だったとも言えます。コロナにかからないだけではなく健康管理全般ですが、当日試験を受けられなかったら終わりです。救済処置がないことは何度も確認しました。つまり2回しかないチャンスのうち1回を溝に捨てるわけです。そして次の試験は1年後。。。こんな辛いことはないですよね。私は直近は極力プライベートでは外に出ず、仕事の通勤中も席などする人が近くにいれば、車両を変えるなど全力で健康管理をしてました。

このような流れで試験当日を迎えることとなりました。試験当日の話や勉強時間、使ったテキスト類、得点開示などなどについては次の記事に載せますので、お楽しみに~~~

今回は書きたいことが多すぎて、長くなって申し訳ありませんでした!

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