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一次試験合格までの軌跡②

こんにちは。いっとです!

前回の一次試験合格までの軌跡①では、科目ごとに勉強方法などを記載しましたが、こちらでは全体的なお話をしていきたいと思います。

目次

テキスト類

まずは合格するために使用したテキスト類をご紹介します。

<試験までに使用したテキスト類>

・診断士ゼミナールテキスト7科目

・平成27年~令和3年の過去問7科目(診断士ゼミナールの解説付き)

・スピード問題集7科目

診断士ゼミナールのテキストは非常に分かりやすかったです。一通り講義を聞き終わったら、テキストの後ろにテーマごとにまとめてある過去問に取り掛かりました。これが非常にありがたく、試験の直前の1週間もこの過去問を解き直しましたので、合計3周はしたと思います。逆にテキストは一通り講義を終えたあとは、1度だけ最初から読み直しを行いましたが、それ以外には誤った問題のテーマを再度理解するときなどに読み直す程度でした。

次に過去問ですが、1科目につき7年分を2周もしくは3周はしました。そして全ての点数をエクセルにまとめ見える化しました。個人的にはこの見える化は非常に大切であると常に考えています。1つに勉強の進捗を把握することができること、もう1つに自分の成長度合いを感じることができることが挙げられます。2周目に入ると久々でも意外と点数が取れていたり、全く成長が見られないケースがあります。こういったときに、どうしてこうなったかを1つずつ自分で考え対策を練ることが長期的な試験では必要に感じます。また診断士ゼミナールの解説が非常にわかりやすかったことは言うまでもありません。

最後にこれだけやっても不安は拭えなかったので、TACのスピード問題集を7科目分購入し、最後の詰めを行いました。この問題集の良かった点は、通勤中の電車内で勉強することが出来るサイズの問題集であったこと、良くも悪くも診断士ゼミナールとは被っていない問題が2割ほどあったので、新しい知識を得られたことです。

正直今振り返るとこれだけしっかりやれば一次は受かると思いますし、これらを疎かにして他のテキストに現を抜かすのは、コストからも効率性からもイマイチじゃないかなと個人的には思います。

科目別難易度&目標点数

次に過去問を解いた後の個人的な難易度表はこんな感じです。科目合格をボーダーラインにしています。

<難易度表>

1位:経営情報システム(過去問が当てにならないレベル極み)

2位:経済学・経済政策(時事問題を落とすと後がなくなる恐怖)

3位:中小企業経営・政策(未知数、白書をどのくらいカバーすればいいかも不明)

4位:経営法務(覚えること多すぎて辛い、得意な部分で取るしかない)

5位:運営管理(製造業ではないので、生産管理が鬼門)

6位:企業経営理論(国語の問題的なところがあるので、高得点は無理だけど何とかなる)

7位:財務・会計(簿記1級持ちとして落としたら恥ずかしいけど、貯金のおかげで何とかなりそう)

自分の中で難易度を整理していた理由は、420点以上を一発で取るための戦略を立てるためです。この試験の特性を理解し、得意科目で点を伸ばし、苦手科目は足切りを回避するという具体的な合格を勝ち取るための得点イメージを目標として立ていました。

<具体的な目標点数>

・経営情報システム44点

・経済学・経営政策52点

・中小企業経営・政策60点

・経営法務60点

・運営管理70点

・企業経営理論70点

・財務・会計72点

・合計428点

目標点数としていましたが、実際には最低ラインとして認識していました。この最低ラインを超える科目が多ければ多いほど、ほかの科目でこけても大丈夫と自分に言い聞かせながら、試験当日も問題に向き合っていたことは今でも覚えています。

勉強時間

次に一次試験の勉強時間をお伝えします。ただし、勉強時間は途中から記録を付け始めたので、多少ずれはあると思います。なぜ最初から勉強時間を付けていなかったかと言うと、「量より質でしょ!」と強気だったからです。ただ勉強時間を付けることで、合格後の振り返りにも使えますし、合格か不合格の二択しかない試験において目に見える成果(プロセス)としてモチベーション向上には繋がるかと思います。逆にどれだけ勉強できていないのかという事実に向きい合うことも可能です。そのため、途中からではありますが、スタプラで記録を付け始めました。

一次試験科目の勉強時間は約700時間です。

残念ながら科目ごとの勉強時間は付けていませんでしたので、ここはほんとに反省です。

ちなみにTwitterを見ていると朝活勢が多く見受けられました。正直凄いなと思う一方で私は仕事前はテンションが上がらないため、よっぽど早く目が覚めた時以外はやりませんでした。そのため、仕事終わりか土日祝日に勉強していました。結局はどれだけコンディションが整っている状態で勉強するのかが大切だと思いますので、私のように朝活が出来ない人は、ほかに時間を作って勉強すれば合格な十分可能です。

模試受験

そして気になる模試の受験についてですが、私は1か月前にあったTACの模試だけ受験しました。

模試は受けられるだけ受けた方がいいという人もいるかと思いますが、決して安くありません。また過去問も蓄積されてきているため、過去問を繰り返し解くことで実力は着実に付くかと思います。私は通信で勉強していたこともあり、当日の雰囲気を味わいたい目的もありましたのでTACの模試を受験しました。また1か月前に受けることで、残りの1か月何をすべきか試験の結果次第で判断できるいいタイミングだったというのも理由の1つです。

ちなみにTAC模試の結果はこんな感じです。

2022年度TAC一次模試結果

・経営情報システム68点(合格)

・経済学・経営政策48点(不合格)

・中小企業経営・政策59点(不合格)

・経営法務64点(合格)

・運営管理61点(合格)

・企業経営理論65点(合格)

・財務・会計40点(不合格)

・合計405点(不合格)

結論として、受けて本当に良かったと思いました。420点まで15点であれば1か月頑張れば十分合格できるポジションにいることもモチベーションになりましたし、逆に財務・会計が最低点だったので、ちゃんと勉強しないと貯金だけでは落ちると緊張感を持って直前期を過ごすことができました。

一次試験自己採点

最後に、2022年度の本試験の自己採点結果もあわせて記載します。

2022年度一次試験自己採点結果

・経営情報システム76点(R3年の20点を経験してからの鬼勉強が実りました)

・経済学・経営政策68点(予想以上の出来)

・中小企業経営・政策80点(白書が意外に解けてびっくり)

・経営法務76点(正直簡単だったのでもう少し解けたはず)

・運営管理68点(平常運転)

・企業経営理論69点(平常運転)

・財務・会計72点(手応えなかったけど貯金のお陰かな)

・合計509点(平均72.7点)

お気付きの通り、よく言えばバランスがいい、悪く言えば武器がないといったところです。ただ満遍なく勉強したつもりでしたので、結果に表れたことは嬉しく思うとともに、勉強方法は間違っていなかったと自信にもなりました。

試験当日ですが、一番気になったのは自分の周囲の人たちです。というのも、独り言を話す人や消しゴムで消す際に机が揺れるほど強く消す人達をほかの試験で見てきましたので、普通の人でお願いしますとひそかに祈っていました。

結果は80点!

一人だけ真後ろの人がイヤホンから音漏れする人であり、試験中は問題ありませんでしたが、試験の合間の休憩時間など自分の勉強に集中したいときにずっと音が漏れていていい迷惑でした。こればっかりはどうしようもありませんでしたね。

初日の疲労感は模試の3倍くらいありました。2022年度は特に経済学・経済政策と財務・会計が難化したとな当日は感じ、特に財務・会計は足切りがないとも言えないというほどの手応えのなさでした。そんな状態で、午後の2科目ではどうにか高得点を取らなくてはという気持ちで受けていたので、これはもう本当に疲れました。結局次の日の科目の準備は2時間ほどしかできませんでした。

一次試験が終わったら、やっぱり得点が気になるので自己採点してしまいました。結局二次試験の準備は一次試験の勉強中は一切やりませんでしたので、早く採点して通過してそうなら二次試験の準備に移る必要があったためです。自己採点をしている間は本当に心臓がバクバクでした。

最後に

結局一次試験は二次試験と違って絶対評価であり、合計420点をどういう戦略を立てて得点していくがポイントになると思います。逆にどうやって取っていくか自分で戦略を立てながら勉強するのは個人的には楽しかったですね。経営情報システムなどストレスフルになる科目もありましたが、歯を食いしばいながら続けることができました。

特に、仕事や家庭との両立は人それぞれ難易度が違うと思います。私の場合は結婚はしていましたが、子供がいなかったので奥さんにも協力してもらい割と自由に勉強できたことや昨年の4月の異動で業務量が軽減されて勉強時間に割くことができるようになったことも勝因だと思っています。

自分のライフスタイルにあわせた勉強計画を立ててそれを継続していくことが何よりも大切ですね。

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